演劇界のスポ根ともいわれる名作、「ガラスの仮面」。1976年に単行本が発行されて以来今まで49巻まで世の中に出ている。あろうことか最近50巻が発売延期となり、ファンがやきもきしているのがこの漫画。現在も「花とゆめ」にて連載中であそる。
なぜ連載中なのに単行本が出ないのか?それは作者の美内すずえ氏が連載の原稿に大幅な加筆修正をして単行本にするからである。それは加筆を超えていて、わたしが中学生のころに読んでいた花とゆめ連載中のものとは全然違うものになっていたり、エピソードが加わっていたり削除されていたり。新しいものといっても過言ではない。ただ、それもより内容に深みや面白味が加わるものなのでファンとしては大歓迎なのだが…それにしても私と生まれが同じこの漫画、いったいいつになったら完結するのだろうか。物語の中ではまだ3、4年ぐらいしか経過していないというのに、黒電話を使っていたのが最近では携帯でメールのやりとりをしていたり、明らかにつじつまが合わなくなってきている。まあそこも含めて目が離せないのだけれども。最近では「アメトーーク!」でもガラスの仮面芸人が特集され、話題となった(私だけ?)。
気になる内容はというと…平凡な少女北島マヤには天才的な演劇の才能が隠されていて、徐々に開花し、ついには幻の名作「紅天女」を演劇界のサラブレット姫川亜弓と争うまでになる…はたして紅天女は誰の手に?!
…まとめてしまうとこんなところなのだけれど。とにかく山あり谷ありすごいのである。それから、マヤの演劇に対する情熱たるや…情熱がすごいのだ。是非だまされたと思って一度手に取ってみていただきたい。
そして私は今日も、「ガラスの仮面」の続きが気になり続けるのであった。